最新決算の主要財務指標
オリックスの2026年3月期第2四半期(2025年4–9月)連結業績は、営業収益が前年同期比11.5%増の1兆5,644億9700万円、営業利益が同23.3%増の2428億7800万円、当社株主に帰属する中間純利益が同48.2%増の2710億9600万円となり、増収増益を達成しましたlimo.mediaorix.co.jp。純利益増は大型の環境投資案件(インド再生エネ企業グリーンコ株式売却)の益が寄与しており、EPSは240.42円(希薄化後239.91円)と大幅増加しましたorix.co.jporix.co.jp。ROE(年率換算)は12.7%に達し、前年同期(9.3%)から大きく改善していますorix.co.jp。
直近の決算発表を受けて会社は通期業績予想も上方修正し、連結純利益を従来3800億円→4400億円に引き上げましたjp.reuters.comlimo.media。これに伴い年間配当予想は1株当たり153.67円(前年実績120.01円)と大幅増額される見込みですjp.reuters.com。
セグメント別業績の動向
法人営業・メンテナンスリース(金融関連):主力のリース・金融サービス分野では、オペレーティングリース収益や金融収益、持分法投資損益が増加し、前年同期比29%増の586億4000万円に達しましたorix.co.jp。営業貸付金残高減少などで資産はやや縮小したものの、リース投資増で増益基調が継続していますorix.co.jp。同じ金融系でも銀行・クレジット事業は有価証券売却益減少などで前年比4%減の125億2900万円に留まりましたorix.co.jp。**保険(生命保険)**分野は保険料収入・運用益増で24%増の508億5600万円と好調ですorix.co.jp。金融関連全体としては増益基調を維持しています。
不動産事業:不動産開発・賃貸・管理などのセグメント利益は前年同期比3%減の490億9400万円となりましたorix.co.jp。サービス収入の増加が寄与した一方、費用増・減価償却増で利益はやや伸び悩みました。資産面ではオペレーティング・リース投資が増加し横ばい推移ですorix.co.jp。
環境・エネルギー事業:国内外の再生可能エネルギー、廃棄物処理等を扱う環境エネ事業は急成長しています。第2四半期のセグメント利益は前年同期2億3400万円→1196億8500万円と急増しましたorix.co.jporix.co.jp。これはインドの再生可能エネ企業(Greenko)の持分株売却益や投資有価証券の売却益など特別益の増加によるものであり、一過性要因が大きいとはいえ、分野投資の回収が利益に大きく寄与しましたorix.co.jpjp.reuters.com。
その他事業(事業投資・コンセッション等):新興事業投資や公共コンセッション事業も好調で、セグメント利益は前年同期比21%増の566億5700万円となりましたorix.co.jp。インド再エネ以外にも企業投資売却益の計上等で利益が押し上げられています。輸送機器リース等の分野も利益を拡大し、保険・銀行以外の各非コア事業も総じて増益傾向でした。
株価指標・直近株価推移
2025年11月中旬の株価は4000円前後で推移し、この1年で約20%上昇しています。足元(11/18終値)は約3946円で、年初来安値(2,559円4/7)から大幅に回復し、11月に年初来高値(4223円)を付けましたminkabu.jp。2026年3月期予想ベースの株価指標はPER(調整後)約12.85倍、PBR約1.12倍、配当利回りは約3.0%(四季報では2.96%)となっていますminkabu.jp。PERはリース業界平均(その他金融業平均)のおよそ12倍前後kotora.jpと同水準で、株価は堅調に推移しており、バリュエーション面では市場平均並みです。
今後の業績見通し
会社は既に通期純利益予想を4400億円まで引き上げましたjp.reuters.com。証券アナリスト(IBES)の最新コンセンサス(平均)は約4106億円であり、これを大きく上回る水準ですjp.reuters.com。通期達成時には1株当たり年間配当153.67円(配当性向目安約39%)となる見込みですjp.reuters.com。直近では日系証券がレーティングを「強気」に据え置き、目標株価を従来4500円から4700円に引き上げるなど、さらなる株価上昇を期待する声も出ていますkabuyoho.jpkabuyoho.jp。一方、環境エネ事業の利益急増は売却益によるもので、今後同規模の利益計上は不透明です。コアビジネスの収益拡大が継続できるかどうかが焦点となります。
同業他社との比較・業界動向
オリックスは総合リース大手として三井住友ファイナンス&リースや三菱HCキャピタルなどと並ぶ業界リーダーです。リース業界全体は成熟市場でPER低位(その他金融平均約12倍)kotora.jpにあり安定志向ですが、オリックスは不動産・エネルギー・保険など多角化で他社と差別化しています。
業界全体ではデジタル化やEV化、再エネシフトなど新潮流への対応が課題です。オリックスは再生可能エネルギー投資で先行しており、国・自治体の脱炭素政策追い風も追い風になる見込みです。一方、銀行金利上昇局面で運用収益は改善する半面、営業貸付金等の信用コスト増加リスクや、日本のデフレ・超低金利環境の継続がグループ収益にどう影響するか注意が必要です。
投資家・アナリストの評価・市場反応
好決算発表後、投資家の反応は極めてポジティブでした。決算発表直後の株価は年初来高値を更新し、一時上場来高値圏に迫りました。証券アナリストの多くも目標株価を引き上げています(例:ある大手証券が11/18に目標4700円へ引上げkabuyoho.jp)。株式投資家の注目度は高く、配当増額と自社株買い拡充の発表も好感されましたlimo.media。
機関・個人投資家の評価としては、財務基盤(自己資本比率25%)やROE上昇、成長分野の取り込み、増配姿勢などが評価点です。一方で、最新株価はPER約13倍と必ずしも割安ではなく、市場では今後の業績継続性に注目が集まっています。
総合評価(キャピタルゲイン視点)
オリックス株は直近決算を受けて上方修正・増配が実現し、業績・株価ともにモメンタムが強まっています。主要指標から見て業績拡大は明らかであり、アナリスト予想や目標株価も上向きです。配当利回りも3%程度で魅力度は高いと言えます。ただし、今回の大幅増益には大型売却益の寄与が大きく、この水準の利益が毎期続く保証はありません。今後は実質的な本業利益の伸びや環境事業の収益性、銀行事業の収支動向などが鍵となります。
以上を総合すると、中長期的な株価上昇余地は依然として期待できる一方、既に高水準にあるため慎重な姿勢も必要です。キャピタルゲイン狙いであれば、決算内容を好感した短期的な上昇余地はあるものの、継続的な成長シナリオに確信が持てるかがポイントです。現状では「買い」の評価が多いものの、新高値圏にある株価を考えるとリスク管理を怠らず、業績進捗をフォローしながら投資判断するのが適切でしょう。


コメント