高ボラティリティやテーマ性を持つハイリスク銘柄を、東証プライム上場企業からピックアップしました。不動産セクターは除外し、AI・半導体・防衛など様々な市場テーマを網羅しています。各銘柄について直近の値動き・材料性・流動性を評価し、**買い(ロング)または空売り(ショート)**の推奨方向を提示します。それぞれリスク要因と今後1〜3ヶ月で期待される展開も併記します。短期の相場変動が大きいため、十分注意の上でトレード戦略を検討してください。
ソフトバンクグループ (9984) – 買い推奨
ソフトバンクGはAIブームを背景に株価が急騰し、孫正義会長は保有株評価額の増加で国内富豪ランキング1位となりましたbloomberg.co.jp。7–9月期には連結純利益2.5兆円を計上し、3四半期連続の黒字達成と記録的な好決算が発表されましたjp.reuters.com。OpenAIへの巨額出資計画や米国でのAIデータセンター構想など攻めの戦略が評価され、AI関連株高の追い風を受けて株価時価総額は純資産価値(NAV)に迫る水準まで上昇しましたjp.reuters.combloomberg.co.jp。過去12四半期の業績も純利益率の劇的改善に牽引されて好転しており、売上やEPSの伸びも続いていますfinance.yahoo.co.jp。出来高も連日数千万株規模と流動性が高く、マーケットの注目度も極めて高い銘柄です。
投資戦略: 今後1〜3ヶ月のスイングでは**「買い(ロング)」を推奨します。好業績とAI分野への積極投資で市場の強気見通しが支えとなり、年明けに予定される1株→4株の株式分割**(最低投資金額の引下げ)も個人マネー流入の追い風となるでしょうjp.reuters.com。短期的な調整局面があっても、高い注目度と出来高から押し目には買いが入りやすいと期待されます。
リスク要因: 急騰に伴いAIバブル懸念も指摘されており、AI関連株に調整が入ればSoftBank Gも変動が大きくなる可能性がありますjp.reuters.com。また、OpenAIへの大型投資や保有株(Armやエヌビディア)の処分など戦略面のニュースに左右される点もリスクです。NAV割引がほぼ解消し株価の割安感が薄れたことで、今後はポートフォリオ企業の評価額次第で上下に振れやすくなりますjp.reuters.com。グローバル景況悪化や金利上昇でハイテク株全体が調整する局面では、大きな下押し圧力を受ける点に注意が必要です。
キオクシアホールディングス (285A) – 空売り推奨
東芝メモリから独立した半導体メモリ大手、キオクシアHDは2024年12月のプライム市場IPO後、わずか1年で株価1万円台を突破する異例の急騰を見せましたlimo.media。2025年10月には上場来高値の10,220円を記録し、公開価格(1,455円)の約7倍に達するなど投機的な買いが集中しましたlimo.media。生成AI需要によるNANDフラッシュの**“スーパーサイクル”期待が背景にあり、市場ではAIサーバー向け高速SSD需要の爆発的増加という構造的追い風が語られていますnote.comnote.com。出来高も数千万株規模と非常に多く、10月29日には発行済株式数の5.5%に当たる2,973万株もの売買が成立しましたlimo.media。一方でPBRは一時7倍超、無配当と指標面では割高**であり、直近は急騰の過熱感修正と筆頭株主ベインキャピタルによる大規模な持株売出し(セルダウン)を受けて株価は高値14,405円から9,000円台まで調整していますnote.com。
投資戦略: 当面1〜3ヶ月は**「空売り(ショート)」を推奨**します。高値圏からの調整トレンドが続いており、11月には筆頭株主のベインが約3,000億円規模の株式売却に動いたことで需給悪化が懸念されていますnote.com。超高速ストレージ需要というテーマ性はあるものの、短期的には過熱感の解消局面とみられ、戻り局面では売り優位になりやすいでしょう。メモリ市況もAI特需でNAND価格が上昇傾向とはいえ、供給各社の増産再開が視野に入れば循環サイクル的な下振れリスクも孕みます。
リスク要因: 空売りのリスクとしては、AIサーバー需要の一段の拡大や業績上方修正による再度の急騰です。特に2026年に向けた業績成長ストーリーは崩れていないとの見方もありnote.com、四半期決算や市況ニュースを契機に買い戻し主導で株価が急反発する可能性があります。また、浮動株が少ない中でヘッジファンドなどによる仕手的な買い戻しが入ればボラティリティは非常に高く、踏み上げで損失が拡大するリスクもあります。IPO直後で市場の実績が浅いため、思惑や海外投資家の投機に左右されやすい点にも注意してください。
フジクラ (5803) – 買い推奨
老舗の電線・光ファイバー大手フジクラは、生成AI時代のインフラ銘柄として脚光を浴びています。データセンター向け光ファイバー需要の急増により情報通信部門の収益が大幅伸長し、2025年3月期決算では営業利益が前年比+135%という驚異的伸びを記録しましたnote.com。また光ケーブル事業の構造改革で利益率が改善し、ROEが24%超の高水準、過去最高益を更新する見込みと強気材料が並びますkabu.bridge-salon.jp。株価は2022年以降に急騰し、**昨年1年間で約6倍(1,092円→6,548円)**と日経平均採用銘柄中トップの上昇率を達成しましたkabu.bridge-salon.jp。2023年以降も上昇基調は続き、2025年11月には株価2万円超まで到達し上場来高値を更新していますjp.investing.comkabutan.jp。直近期(2026年3月期)の第2四半期も売上高5,590億円(前年同期比+24.9%)、営業利益902億円(同+63.5%)と増収増益で順調ですfinance.yahoo.co.jp。取引高も連日100万株を超え流動性十分、米国の大規模データセンター整備計画など海外ニュースにも敏感に反応する注目度の高い銘柄です。
投資戦略: 短期1〜3ヶ月では**「買い(ロング)」を推奨します。生成AI普及によるデータ需要拡大を背景に、今後も北米を中心とした光ファイバー設備投資の恩恵が期待できます。直近の株価は11月中旬に2万1千円超の高値を付けた後、一旦1万6千円台まで急調整しましたがjp.investing.com、それでも日系証券は目標株価を20,500円に引き上げる**など強気継続の姿勢ですkabuyoho.jp。調整一巡後は再び上昇トレンドへ転じる可能性が高く、PBR是正や高成長を評価した機関投資家の買いも入りやすいでしょう。高い出来高を伴ってトレンドが出やすい銘柄のため、短期スイングでも値幅取りのチャンスが見込めます。
リスク要因: 急騰後の調整局面だけに、ボラティリティの高さそのものがリスクです。想定以上にAI関連需要が一服したり、米国金利上昇でハイテク投資マインドが冷えたりすれば、一段安となる可能性も否定できません。また株価が短期で上がりすぎたことへの警戒感から利益確定売りが出やすく、テクニカル的な調整が長引く懸念もあります。通信インフラ需要は長期では堅調が見込まれるものの、短期的には経済環境や政策動向(例えば米国インフラ投資予算の動向など)に左右されるため、その変化に注意が必要です。
楽天グループ (4755) – 買い推奨
楽天はEC・金融に加え携帯通信事業への参入で苦戦が続いていましたが、ここに来て変化の兆しが見えています。傘下の楽天モバイルは2025年7月時点で契約数が900万回線を突破し、前年から順調に契約者を伸ばしていると発表されましたkabutan.jp。特に実店舗での契約件数が前年比1.2倍に増加しており、加入者増による収益改善期待が高まっていますkabutan.jp。この発表を受けて株価は3日ぶりに反発上昇するなど、投資家の見方もやや好転しましたkabutan.jp。また2025年8月には、携帯事業の四半期ベース調整後EBITDAが初の黒字転換を果たすなどコスト改善も進んでいますyoutube.com。株価はモバイル事業の巨額赤字で2022〜2023年に急落し、一時500円台まで低迷しましたが、足元では増資による財務リスク後退や反転期待から持ち直しつつあり出来高も増加傾向にあります。SNSや株式掲示板でも個人投資家の注目度が高く、「大化け狙いの復活株」として話題に上る機会が増えています。
投資戦略: 1〜3ヶ月のスパンでは**「買い(ロング)」を推奨します。携帯契約者増や料金プラン改定によるARPU改善で、最悪期を脱しつつあるとの見立てです。2024年以降の複数回の増資で資本増強した効果もあり、当面の資金繰り懸念が和らいだ点も評価できます。短期的には2026年3月期の後半(来年初)に向けて、携帯事業の損益改善が数字に表れる可能性があり、決算発表前後で株価が見直される展開を期待します。また、楽天経済圏ビジネス(クレジットカードや銀行など)が堅調な中で、モバイル事業の評価が少しでも上向けば株価は大きなリバウンド余地**があります。低位株ゆえ個人主体の物色が入りやすく、好材料が出た際の瞬発力にも期待が持てます。
リスク要因: 最大のリスクは財務体質の脆弱さです。モバイル事業は依然として年間数千億円規模の赤字を抱えており、社債償還や設備投資負担も重くのしかかっています。黒字化が思うように進まなければ、再度の増資や資産売却など株主価値を希薄化させる施策が取られる可能性があります。また、携帯契約「900万回線突破」はMVNO等も含めた数字であり、実際の収益貢献度は限定的との指摘もありますplus-web3.comrakumoba.jp。競合3大キャリアとの価格競争も厳しく、思惑倒れに終わるリスクを十分認識する必要があります。株価も低位ゆえ急騰・急落が激しく、SNSの風説や短期筋の思惑で乱高下しやすい点には注意が必要です。
日本製鋼所 (5631) – 買い推奨
明治創業の重工メーカーである日本製鋼所(JSW)は、防衛装備品や原子力機器といった国家戦略分野の製造で脚光を浴びています。防衛予算拡大を追い風に艦船やミサイル関連部品の受注増加が期待され、“連続増配中の防衛株”として投資家の注目を集めていますshikiho.toyokeizai.net。実際、2025年4〜9月期の連結純利益は前年同期比+68%の100億円となり、業績好調が確認されましたfund2.smbcnikko.co.jp。この決算発表を受けて株価は急伸し、一時7%以上上昇する場面がありましたfund2.smbcnikko.co.jp。株価は2023年以降、防衛関連のテーマ性から上昇基調を強め、2025年には年初来高値を更新する展開となっていますshikiho.toyokeizai.net。PBR1倍割れの低評価が長らく続いた同社ですが、防衛省向けの増産計画や原発再稼働での圧力容器需要など材料に事欠かず、ようやく市場でも見直しが進んでいます。日々の出来高も安定しており、需給も良好です。
投資戦略: 今後1〜3ヶ月は**「買い(ロング)」を推奨します。防衛費増強は国家方針として2020年代後半まで継続見込みであり、自衛隊向け装備品を手掛ける同社には中長期で追い風が吹き続けるでしょう。短期的にも、政府の追加防衛予算案の動向や関連ニュース(例えばミサイル防衛システム増強など)が株価を刺激すると考えられます。さらに同社は原子炉向け鋳鍛鋼でも国内随一の実績があり、原発政策見直し(再稼働・新増設容認)のニュースが出ればもう一段の上昇余地**があります。市場では連続増配による株主還元強化も評価ポイントでshikiho.toyokeizai.net、配当再投資の買い需要も期待できます。テーマ性と業績裏付けが揃った銘柄として、押し目を拾う戦略で臨みたい局面です。
リスク要因: 政策テーマ株ゆえの政策依存リスクがあります。防衛装備品の受注は国の方針や予算に大きく左右され、政局の変化や予算見直しがあれば業績見通しが揺らぎかねません。また足元で業績好調とはいえ、造船・産業機械部門など景気敏感分野も抱えており、世界景気の減速で設備投資関連が落ち込むと全社業績に影響が及びますkabuyoho.jp。株価水準も過去から見ると急騰しているため、高値警戒感から短期的な利益確定売りが出るリスクもあります。流動性はそこそこ高いものの、防衛関連のニュースフローに機敏に反応し乱高下する可能性もあるため、ポジション管理には注意してください。
第一三共 (4568) – 買い推奨
創薬大手の第一三共は、がん領域の新薬(ADC=抗体薬物複合体)開発で世界的注目を浴びています。2025年3月期は売上高1兆8,862億円(前期比+17.8%)、営業利益3,319億円(+56.9%)と過去最高益を達成し、主力抗がん剤「エンハーツ(Enhertu)」のグローバル販売拡大が業績を牽引しましたnote.com。しかし株価は2024年8月の6,257円をピークに、その後新薬パイプラインへの過度な期待修正などから半値近い3,000円台前半まで急落し、その後も3,500〜4,000円前後で推移していますnote.comnote.com。背景には期待の新薬「ダトポタマブ(商品名:ダトロウェイ、TROP2ターゲットのADC)」の販売予測下振れや、一部適応症で承認範囲が想定より限定されたことによる市場失望がありましたnote.comnote.com。さらに主要製品の特許切れ(抗凝固薬リクシアナが2027年特許満了予定)への懸念も重なり、2024年後半はアクティブ投資家の失望売りを誘った形ですnote.com。それでも「エンハーツ」は2033年まで特許保護が及び、向こう数年は安定収益源となる見通しであり、同技術を応用した後続のADC新薬群(HER3-DXdなど)やmRNAワクチンなど次の柱の開発も進行中ですnote.comnote.com。著名アクティビストファンドのエリオットが同社株を買い増しているとの報道もあり、企業価値向上への圧力が働く可能性にも留意したいところですmedia.paypay-sec.co.jp。
投資戦略: 今後1〜3ヶ月のスイングでは**「買い(ロング)」を推奨します。株価は大きく調整したあと停滞気味ですが、その分ADC新薬群の潜在力に対して割安感が出ている**と判断します。直近では2025年4〜6月期も売上+8.8%、コア営業利益+32.1%と好調を維持しておりnote.com、来年にかけてエンハーツの適応拡大や海外販売拡大でさらなる業績上振れ余地があります。また大型買収や提携など思惑が浮上すれば刺激材料となりえます。特に2024年に失望を招いたダトポタマブの肺がん適応などについて、新たな試験データや追加承認のニュースが出れば株価は敏感に反応するでしょう。低迷した今だからこそ押し目買いの好機と捉え、中期的視点も交えて強気スタンスで臨みたい銘柄です。
リスク要因: 最大のリスクは新薬開発の不確実性です。現在期待されているADCパイプラインで再び臨床試験の不成功や承認遅延があれば、市場は容赦なく失望売りで反応するでしょうnote.com。また2027年前後に訪れる主要薬の特許切れ(パテントクリフ)に対する不安は払拭し切れておらずnote.com、エンハーツへの依存度が高まるほど将来の反動も大きくなります。株価指標面では依然PERが高水準に見えることから、世界景気悪化や金利上昇局面ではディフェンシブ株とはいえ売りに押される可能性もあります。エリオットなど物言う株主の動向も一歩間違えば経営の迷走要因となりかねず、短期的な思惑に振り回されるリスクにも注意が必要です。
さくらインターネット (3778) – 空売り推奨
データセンター運営やクラウドサービスを手掛けるさくらインターネットは、2023年以降の生成AIブームで関連銘柄として物色され株価が急騰しました。一時は生成AI対応の取り組みが評価されて株価が年初来高値を更新する場面もありましたが、足元では熱狂が冷めつつあります。2025年4〜9月期決算で営業赤字に転落したことが嫌気され、10月下旬には株価が大幅反落しましたshikiho.toyokeizai.net。同日には5%ルールに基づく大量保有報告書も提出されましたが(投資ファンド等の参入か)、基本的に収益悪化への失望が勝った形ですshikiho.toyokeizai.net。理論株価を大幅に上回る水準まで買われていた面もあり、株価診断では「割高」と判定されていますminkabu.jp。直近の終値は3,000円台前半と高値から半減してなお、PBRは10倍前後・配当利回り0.1%台という極端な成長期待先行のバリュエーションですfinance.yahoo.co.jpshikiho.toyokeizai.net。出来高は数十万株程度で流動性は中程度ですが、個人投資家のテーマ株人気が剥落しつつある現在、需給面でも上値の重い状況といえます。
投資戦略: 1〜3ヶ月の短期では**「空売り(ショート)」を推奨します。AI・クラウド関連のテーマ性は一巡し、目先は業績不振が意識されやすい局面です。営業赤字転落という事実は重く、黒字化の具体的道筋が見えるまでは株価の戻りは限定的でしょう。仮にリバウンド局面があっても戻り売り圧力**が強いとみられ、適時開示やニュースで株価が跳ねた局面は空売りエントリーの好機と考えます。テクニカル的にも長期移動平均線を割り込んで下降トレンド入りしており、今後も安値模索の展開が続く可能性が高いでしょう。
リスク要因: 空売りに際しては、思わぬテーマ再燃による踏み上げに注意です。例えば生成AI関連で同社が大手企業と提携するといった材料が出れば、一転して物色人気が戻り急騰する可能性があります。また浮動株比率が高めであるため、大口の買い(先述の大量保有報告の主体による追加買いなど)が入ると一時的に株価が跳ね上がり、売り方が窮地に陥るリスクもあります。板が薄い場面では株価変動が急激になる恐れもあるため、ポジションサイズ管理と逆指値設定などリスクヘッジを徹底してください。業績悪は折込済みと市場が判断した場合、悪材料出尽くしで底入れする展開もあり得る点は留意が必要です。
ニデック (6594) – 空売り推奨
精密小型モーター世界首位のニデック(日本電産)は、かつての成長株神話から一転して経営ガバナンス問題に直面し株価が急落しています。2023年には創業者から新CEOへの経営交代を行いましたが、その過程で業績予想の大幅下方修正や会計処理問題が次々と表面化しました。2025年10月には監査法人による「意見不表明」に至る不適切会計疑義が発覚し、同社は2026年3月期通期業績予想を撤回するとともに中間配当の無配を発表bloomberg.co.jp。さらに実施中だった自社株買い(最大350億円)も中止する異例の事態となりましたbloomberg.co.jp。これを受けて株価はストップ安寸前まで急落し、10月24日には前日比11%安の2,277円と年初来安値を付けていますbloomberg.co.jp。その後も第三者委員会調査の結論が出ておらず経営の不透明感が払拭されないことから、市場では「結論判明まで株価上昇は難しい」との見方が大勢ですbloomberg.co.jp。株価指標面でも業績未定のためPERは算出不能、PBRは約1.1倍まで低下し、成長株としての輝きを完全に失っています。出来高は数百万株レベルと一定ありますが、従来のモメンタム投資家は撤退し市場の人気離散が著しい銘柄です。
投資戦略: 1〜3ヶ月の短期では**「空売り(ショート)」を推奨します。経営に対する市場の信頼が損なわれており、決算発表延期中で材料難の中、株価は下方向へのバイアスがかかりやすい状況です。監査問題のケリが付くまで大型機関投資家も手出ししにくく、主体不在の状態ではリバウンドしても持続力に欠けるでしょう。株価が2,000円割れなど節目を割り込めば投げ売り的な下落**も想定され、空売り勢には利益機会が見込まれます。決算見通し未定という異常事態が続く限り、買いより売り優位の地合いが続くと判断されます。
リスク要因: 空売りの最大のリスクは、悪材料の出尽くし感からの急反発です。第三者委員会の調査結果公表や経営陣の刷新など何らかの解決策が示された途端、「悪い話は全て出た」という安心感から株価が短期急騰する可能性がありますbloomberg.co.jp。また、もともと技術力の高い優良企業でありEV駆動モーターなど将来性もあるだけに、株価急落を好機と見た長期投資家が大量に買いを入れる局面では踏み上げに注意が必要です。これ以上の不正が発覚しない保証もなく、空売り継続中に新たなスキャンダルや業績悪化が判明するリスクもゼロではありません(もっともその場合はさらに下落する可能性が高いですが)。信用取引規制等で空売りがしにくくなる可能性もあるため、市場ルール変更の動向にも目配りしてください。
各銘柄ともハイリスク・ハイボラティリティであり、短期売買では最新ニュースやマーケットのセンチメント変化に注意する必要があります。ロング/ショートいずれの場合も逆方向に動いた際の損切りルールを明確に決めて臨むことを強く推奨します。以上の銘柄群は、材料性と値動きの大きさゆえ短期利益のチャンスを秘めますが、その分リスクも大きいため慎重なトレード計画の策定をお願いいたします。



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